夫婦だけではなく人間関係全般に言えることなのですが、共感的理解(相手の視点に立って話を聴く)で、相手の話を聴いていくと、とっても関係性がよくなります。前回のブログはこちら。

相手の立場に立って話を聴くというのは、言葉では簡単ですが非常に難しいものです。そこで、私たち夫婦の会話を振り返ってみました。

〇どの家庭にもよくある夫と夕食での会話より

:いつもより、1時間以上帰宅が遅かった日のこと。

私「あれー?遅いから心配したわ。何かトラブルでもあったのかと思ったわ」

夫「ごめん。〇〇さん(部署の違う同期の方)とバッタリ会って、一杯立ち飲み屋に寄って来たんだよ」

私「あー、そう。〇〇さんと会うの久しぶりやね。元気やった?」 夫「ちょっと疲れぎみかな」

私「そう。大変なんかな?ところで、ご飯どうする?少し食べる?」

夫「食べるよ」  私「少なめがいいかな?」 

夫「そうだね」 私「じゃ、温めるね」 夫「ありがとう」とこれは、私が落ち着いていて、完全に共感的理解ができていた時の会話です。

しかし、もちろんいつもではありません。うまく共感的理解ができなかった時は・・・

:いつも通り帰ってきたが、夕食は少な目がよかった日の会話。

私「お帰り」 夫「ただいま」と夫が帰ってきたので、食事を温めて用意をする。

夫「いただきます。それが、昼食い過ぎちゃってね。胃もたれ気味で、あんまりいらないんだよね」

私「えーっつ、そんなん、はよう言うてやー、帰ってすぐに(プンプン)」 夫「ごめん」

これは、よくある感じではないでしょうか?

ここで、一旦、一呼吸して、カウンセリングマインドを思い出します。

カウンセリンングでは、相手の領域に入らないということを重要視します。アドラー心理学が広まるきっかけになった、ご存知の方も多くいらっしゃると思いますが「嫌われる勇気」のなかのタスク(課題)の分離になります。

今日、夕食を私が作るということを決めたのは、私の領域であり、私のタスク(課題)になります。それを夫が全部食べるのかどうかは、夫の領域になります。これが、分離していると「そう。食べ過ぎたのね。帰ってきて、すぐに伝えてもらえると嬉しかったな」と共感的理解と依頼ができてきます。

つまり、共感的理解には、領域の分離、タスク(課題)の分離が必要になってきます。