家族は、お互いに甘えがあって『せっかく作った夕飯、残さず食べてね』とか『疲れているから、手伝ってくれてもいいでしょう』とか、自分の思うように、応えて欲しいものですよね。
 
他者なら遠慮するところ、家族だと期待しちゃいます。
 
いえいえ、近いからこそ最大の配慮が必要。
 
近い関係だからこそ相手(家族)のことが気になり、相手(家族)の「領域」に入りたくなってしまいます。相手の『領域』や『決定権』に入らないよう、細心の注意が必要です。
 
『領域』『決定権』は、相手側が決めるところ。
 
例えば私がご飯を作るかどうかは、私が決めること(私の領域であり、私の決定権)それを主人がどれ位食べるのかは、主人が決めること(主人の領域で、主人の決定権)アドラー心理学の言う、タスクの分離です。
 
注意していないと、気づいたら『せっかく作ったのに残すの(プンプン)』とか『あーして、こーして』と相手が決めることに口出し、しちゃいます。
 
人間関係のトラブルは、相手の領域に入るところからきているなぁとカウンセリングをさせていただいて、実感するところです。
家族の間で口出ししない(領域に入らない)ことを心掛けていると、他者との関係性では、状況がよく見えてもっと良くなりますよ。