前回のブログで「自分の存在価値」が自信を持つために重要なポイントであるお話をさせていただきました。

自分の存在価値を実感できないと、脳は緊張状態に陥ってしまいます。そんな時は一旦脳を休めて、リラックスしていきましょう。少しエネルギーの補充ができたら、セルフカウンセリングです。

セルフカウンセリングとは、文字通りご自分で、カウンセリングを行っていきます。

カウンセリングの基本に、受容と承認があります。

人は、ありのまま、そのままを誰かに受け入れてもらえると「これでいいんだ」と思えて、次に進むことができます。逆に否定されると、ピタッと立ち止まってしまいます。

セルフカウンセリングでは、受容と承認をご自身で行っていきます。

例えば  1(一人で、心のなかのやり取りです)

「私、何か疲れてなーい?」「そうね」(受容)「今、仕事忙しいものね。あれもこれもって」「ほんとほんと、それは疲れるよ」(受容)「私、ほんとよくやってるわ」(承認

「共働きなのに、夫はあまり家事を手伝ってくれないものね」「そうね」(受容)「忙しいのに、朝もお弁当まで作ってほんとよくやってるわ」(承認

受容と承認を繰り返していくと、どうでしょう?少し、疲れが和らいできませんか?疲れが和らいでくると、脳は考え始めます。つまり、行動の変容です。

「夫に手伝ってもらうのに、どんな風に言ったら手伝ってくれそうかしら?」「そうね。この間テレビで、言ってたわ。男性ってガミガミ言われると、頭に入ってこないんだって」「そうそう。言ってわね」「やんわりと言ってみると、どうかしら?」「そうね。やんわりとね」「今、夕食できたから取りに来てくれないかな?」「やんわりと言ってみよう」(行動の変容)「それで、動いてくれたら、ラッキーね。動いてくれなかったら、また考えよ」「そうね、それに動いてくれたら、次は洗い物ね」「そうそう&しめしめ」(笑)

例えば 2

「私も働いてるんだから、ほんと疲れるわ」「そりやぁ疲れるわよ」(受容)「そんな時でもお弁当作って、ほんと私ってやるじゃん」(承認)「一品少なかったけどね」「いいよ。いいよ。(受容)作っただけで充分よ。家計の助けになったよ」(承認)「もし、夫に何か言われたら何て切り返そうか?」(行動の変容

夫の言いそうなことを推測して

夫「お弁当のおかず今日は、貧相だったね」妻が考えた返答「あーー、バレたー。ちょっと疲れていてね。元気が復活したらもう一品ね。お弁当の品数が、疲れのバロメーターかな?」

妻自身と夫への返答に否定形が入っていません。ここがポイントです。自分も相手も悪くないのです。もし、妻の中に「仕事に追われて、私って能力がないのかしら」と、否定的に思っていると

夫に「おかずが貧祖」と言われた時に、妻は「何、言ってるの。疲れて忙しいのに作ってあげたでしょう。やってらんないわ」夫「作るって言ったのは、君じゃないか(怒り)」妻「家計の助けになると思ったからよ(プンプン)」となってしまいます。

指摘した夫に対して、自分の心の痛みに鎧を着せ相手を攻撃してしまいます。

否定のない返答をあらかじめ考えておくと、実際に推測した場面になった時、言葉にすることができます。新婚さんでなければ、おおよそ夫が言いそうなことは推測できると思います。

もし、推測できない時は、夫やお子さんの言動を意識して聴いていきます。すると、パターンが見えていき推測も可能になります。但し推測は、あくまでも推測ですので、外れることも考慮しておきます。

自分に対して肯定的に受容と承認ができていると、相手の否定的な発言も気になりません。自分の中に否定的なものがなければ触れようがないのです。

他者の言動で、傷つく時は自分の中にある傷口に触れるようなものなんですね。自分を日頃から受容と承認癒してあげて下さいね。