FAP療法では、「心に聞く」ということを行っていきます。

本来の自分の感覚である「無意識さん」とつながり、その感覚を感じとりながら、今、気になっていることや悩みの解消改善のヒントを聞いていくという方法です。

自分の心に問いかけて、心の声を聞いていくのですが、実際に音として聞こえるわけではなく、感覚的に捉える感じです。

感じ方も人それぞれで、映像でイメージとして浮かんだり、一文字で浮かんだり、体感覚だったりと様々です。

具体的には「心よ」とタグをつけて聞いていきます。心の中だけでの問いかけでも行えます。

どんな風に聞いていくのか、実際の流れをご紹介致します。

【問いかけ方】

「心よ。私を助けてくれますか?」「はい」の感じや「はい、助けてくれます」、私の場合は、「もちろん」と言った感じでしょうか。「いいえ」の場合は以下に

次に

「心よ。今私は、○○が気になっています。これは、私の感覚ですか?」「はい」「いいえ」「いいえ」の場合は以下に

物事が上手くいかない時は、だいたい自分の感覚ではなく、周りの評価を優先していたりします。周りの評価が気になってということは、余分なエネルギーのロスになってしまいます。

これは、親や育った影響から受けた感覚でもあります。

「私の感覚ではない」「はい」といった場合、次の質問に入ります。

「心よ。これは、誰の感覚ですか?」「お母さんです」「お父さんです」だったり「兄弟姉妹だったり」「その他だったり」具体的に出てこない時は、はっきりする必要がないので「オリジナル」と表現します。

次に

「心よ。これは、○○さんの感覚なので○○さん(オリジナルの場合はオリジナルに)に返して下さい」と言ってお返しします。

お返ししてから改めて「心よ。○○なのは、どうして?」「心よ。私が私のためにできることを教えて」と聞いていきます。

それに対して答えが浮かんで来たら「心の答え」の通りにまずはやってみます。難しいことではなくシンプルな答えだったりします。

やりながらまた問いかけていきます。

これで、心が軽くなっていけば、そのままご自身で続けていきます。

【質問に「いいえ」の答えや「・・・」と全く、答えが返って来ない場合は】

邪魔を排除する声かけをしていきます。

邪魔って何でしょう?

「無意識さん」の感覚に触れるのを邪魔するのが、良い悪いに縛られた判断や親から入れられてしまったネガティブな感情です。

「無意識さん」は、生命維持のために働く本能や感性、感覚などの働きです。それに対して、考えたり良い悪いと判断したり評価する脳の働きが「意識さん」です。

私達が生まれた幼少期では、良い悪いを判断することはまだ備わっていません。

親から学んだり、学校で学習することで身についていくものです。この頃の親の存在は、頼るしかない身近な存在ですので、特に影響は大きいです。

親から肯定的な関わり方をしてもらえると「自分はこれでいい」と自信が持てるのですが、否定的な関わり方の親の元で育った場合、親の顔色を伺うため自分の感覚がどうなのかがわかりにくくなります。

親からのネガティブな関わり方で、いつも緊張状態です。緊張していると、できることもできなくり、失敗をし「何やってるの。ダメじゃない」と追い打ちをかけられ「やっぱりダメだわ」と思い、自分自身にダメな評価をしてしまうという悪循環に陥ってしまいます。

その状態では、自分の感覚に自信が持てず、無意識のうちに親や周りの評価を基準に自分の在り方を決めるしかありません。

それが、当たり前になり周りの基準で決めていることが、自分で決めている感覚になり、本当に自分の進みたい方向や、自分のやりたいことがわからなくなってしまうのです。

親からの影響を受けたネガティブな判断なので、自分を責めないためにも「邪魔」という表現を使用します。

自分の感覚ではないので「邪魔」なんだと思うことだけでも、自分を責めることがなくなり気が楽になっていきます。

そこで「邪魔」を排除していきます。

「心よ。私と心との間に邪魔はありますか?」と聞いてみます。

次に

「心よ。その邪魔は誰ですか?」と聞いていきます。ハッキリしたくない場合は答えが出ないのでその場合は「オリジナル」と捉えます。

次に

「心よ。その邪魔を排除して下さい」「心よ。排除できたら教えて下さい」これだけです。至って、シンプルな方法です。

排除してから、先程の質問をもう一度行います。

「心よ」は、「無意識さん」です。「無意識さん」は「しなければならない」といった強制や判断がないので「心よ」とタグをつければ、どう聞いても大丈夫です。

答えに否定形が入らないので、もし、否定的な答えの場合は「本当に心なの?」と疑い、先程の「邪魔を排除して下さい」を行います。

どの問いかけにも「心よ」とタグをつけて問いかけます。

【聞いていくちょっとしたコツ】

始めは、感覚がつかめない場合があります。今まで、自分の感覚の声を聞いてこなかっただけですので、焦らずに問いかけていきます。

また、始めから問題点や悩み事の答えよりも簡単な質問から慣れていきます。

例えば

「心よ。今日のお昼は何が食べたい?」とか「心よ。今日の夕飯は○○と○○のどっちが食べたい?」と2択の方が選びやすいかもしれません。「こうでなければ」がないので、自由に練習してただければと思います。

答えの感覚がつかめない方は、FAP療法でご一緒に心に聞いていきます。長年抑圧されてきた場合、つかみ取りにくいかと思います。カウンセラーと共に聞いていくことで、答えの感覚がつかめていけるようになっていきます。