前回のブログで、ストレス解消法の一つとして自律訓練法を紹介させていただきました。自律訓練法なんて名前がついていると、難しく思えますが、軽い催眠状態へと導く方法です。催眠状態というと、より一層「えー何?」と思われる方もおられると思います。しかし、私たちは日常で軽い催眠状態を体験しているのです。
例えば
〇朝目覚めて、まだお布団のなかで「ぼんやり」している時
〇電車に乗って座っていて「うとうと」している時
〇お風呂の湯船につかり「ぼぉーっと」している時
〇休日の昼食後、お腹も満たされウトウトとしている時や、夜お布団に入り寝入る前
〇読書や映画など、周りのことが全く気にならない位、集中している時など
日常で体験されているこれらは軽い催眠状態なんです。つまり、とっても気持ちよくリラックスしていて意識がぼんやりしているような状態や周りの様子が全く気にならず何かに集中している時の状態です。その状態をいつでも自己暗示で、すっと入れるととても便利です。このリラックス状態と集中している時の身体の状態を調べて自律訓練法として確立されたのが、ドイツの精神医学者シュルツ博士です。一日の中で少しの間でも、すっとそのリラックスした軽い催眠状態へ入れると、自律神経のバランスが整ってきます。
緊張状態は交感神経が優位に働き、リラックスしている状態は副交感神経が優位に働きますが、この双方のバランスが重要です。現在は緊張状態が続くことが多いため、意識的にリラックスしている状態を作り出すことがストレスの軽減につながります。
(自律訓練法の方法はこちら)
リラックス状態の効果としては(個人差がありますが)
○蓄積された疲労の軽減
○イライラが減り、穏やかな気持ちでいられる
○衝動的な行動が少なくなる
○集中力がつき、能率が上がる
○内省力がつき、前向きになりやすい
しかし、ストレス解消に良いと知ったからと言っても、続けて行い、感覚をつかまないと効果へとつながりません。そのため毎日習慣づけることが必要です。習慣づけるためには、日常の生活の中に組み込んでいくことが大事です。
長くなってしまいましたので、日常の中に組み込む方法は次回に、つづく。