1.実は、話し上手より聴き上手
婚活をしていて「会話が弾まない」「会話が続かない」といった悩みはないでしょうか?「どんな内容の会話をしたらいいのだろう?」と考えると思いますが、大事なのは、話し上手よりも聴き上手になることなのです。
人に話を聴いてもらえると、自分のことを理解してもらえた、関心を持ってもらえたと感じ、その人に好感を持つようになります。婚活では、何よりも大切です。
今まで「何を話せばいいのだろう?」と、考える習慣があるので「何か話さないと」と思い、聴く時に次に話すことをついつい考えてしまいます。案外集中して聴いていなかったりするものです。
人との会話は、育った環境の影響があるものです。良い悪いではなく、親に「そうなのね」と否定せずに聴いてもらった経験のある方は、意外に少ないと思います。親は、子共が心配なのでついつい失敗しないために「そうじゃないでしょ」と、親の価値観を植え付けてしまうものです。
聴いてもらった経験がないと、感覚が分からなくて当たり前です。私自身が話すことに捕らわれて、聴き方を全く知りませんでした。カウンセリングの学びのなかで、習得したものがお役にたてるといいなと思います。
2.会話のパターン
会話にはSパターンとTパターンがあります。自分の視点で会話をすることをSパターン(スタンダードコミュニケーションパターン)と言います。通常の会話パターンで、お話を聴きながら自分の考えや意見を伝えていきます。
Tパターン(セラピューティックコミュニケーションパターン)というのは、相手視点の会話です。
相手の思いや感情に沿って話を聴き、自分の考えや意見を交えないで聴いていきます。なぜ?セラピューティックコミュニケーションパターンなのかと言いますと、カウンセリングの技法で、心が疲れている時に、元気になる聴き方なのです。心が疲れている時の聴き方ですので、元気な時には相手の方は、心地よくさらにパワーアップできる聴き方です。
婚活での会話に、このTパターンが有効です。Tパターンが身に付くと、結婚後も、仕事にも親子の関係性にも役立ちます。
3.Tパターンの聴き方
Tパターンで会話をするポイントは、余計なアドバイスをしない、意見しないということなのですが、何か自分の意見を言わないと、どう思われるのかと不安になりますよね。もちろん、意見を言わないからといって何も反応しないのではありません。反応が大切です。
「関心をもっていますよ」と「あなたのお話は、このように受けとめましたよ」と、相手に伝える必要があります。相手に伝えるには、まず「うんうん」「そう」「へー」「なるほど」、少し違うかなと思った時は「そうですか?」と単純にお答えし、その時、相手が話されている声のトーンに合わせていくと、とっても話やすく感じます。
相手はアドバイスを求めているわけではなく、ただ、話を聴いてほしいのです。
「なんだ簡単じゃん」と思われるかもしれませんが、実際に意識してやってみると難しいものです。
あなたが誰かと話された後に、話を振り返ってみます。「○○の話で、相手の方はこうおっしゃっていました」と、言葉にできれば大丈夫です。
コミュニケーションレッスンをさせていただいて、「どんな内容のお話でしたか、覚えている範囲で構いませんので」と、具体的にお尋ねしてもだいたいの方は、覚えていないものです。
ただ、意識していなかっただけですので、このあたりをご一緒に向き合いながらレッスンを行っていくとTパターンで聴くことができるようになり、婚活に役立つと思います。婚活と共に、仲の良い夫婦が広がっていくと楽しいだろうなと思います。
ご一緒に練習していきましょう。(^^)お申込みはこちら