結婚生活や人間関係の基本は「唯我独尊」?

 

先月、主人と共にネパール旅行に行ってきたのですが、その旅行から幸せの本質を実感してきました。

ネパール旅行の初日は、お釈迦様の生誕の地ルンビニのティラウラコット・カピラヴァストゥ城の城跡に行ってきました。

次の日は、ルンビニ園です。ルンビニ園は、仏典によるとお釈迦様が誕生された時の伝説の地です。お釈迦様の母親マーヤー夫人がお産のために里帰りする途中、休むために寄った場所です。

その時、マーヤー夫人が菩提樹の樹につかまっていると、夫人の脇の下よりお釈迦様が姿を現したと伝えられています。お釈迦様は、この世に誕生しすぐに七歩、歩いて右手で天空を指し左手で大地を指して「天上天下唯我独尊」と声に出したと言い伝えられています。

「唯我独尊」とは、直訳すると「この世で、自分だけが尊い」と言う自惚れを意味するのですが「天上天下唯我独尊」は、自分だけが一番偉くて他人を見下すことではありません。「私もあなたも尊い」という意味で「この世の全ての人が尊い」ということになります。

自分が尊いと思うと自惚れだと思いますが、心の中だけでは自惚れてみるのもいいのかもしれませんね。日本の文化は謙遜が強い文化ですので、自惚れる位がバランスが取れるようにも思います。

自分のことがこの世で尊いということに気付くと、他者のことも同じように尊いことが実感できるものです。そこには争いが起きるはずなどありません。

お互いに尊重するというのは、人間関係において必須です。この基本を忘れずにいると、仕事も結婚生活も上手くいくはずです。

自分を大切にしていますから、相手がどう思うのかを考える必要がなく、自分の思いや考えを自然に表現し伝えることができます。自分の考えを肯定的に話す方は、とても好印象ですよね。

自分を尊ぶと相手も尊いことが実感されて相手のお話も肯定的に聞くことができます。仕事の人間関係や結婚生活でも自分と共に相手のことを尊重できるわけですから、温かく明るい人間関係が築けます。

「天上天下唯我独尊って、とても素敵だと思います。

日頃「私なんて」と卑下しがちな方は、「天上天下唯我独尊」を自己暗示していくといいように思います。しかし、今回説明させていただきましたので「自分は尊い」という意味があるということを知っています。それを自己暗示することになり、意識が働いて子供の頃からの考え方の癖が出てきます。

無理に暗示しても却って「私は、ダメ」とか「私は、大したことがない」と、今までの根強い自己暗示が反応してしまいます。

そこで、FAP療法の大嶋信頼氏の自己暗示法が必見です。「唯我独尊の喜び」です。

天上天下という言葉を外すと自分自身のことだけ?と捉えがちになります。すると、我がままになりそうなところ、喜びという表現が入ることで意味がよくわからなくなります。よくわからない言葉は、意識し難いため無意識さんにいい意味で入りやすいです。

自分の実績に触れることなく「私は、どうせダメ」とか「大切にしてもらえる存在ではない」という反応をスルーしちゃいます。まずは「唯我独尊」で自分自身を大切にしてみます。

ただただ「唯我独尊の喜び」と7回をワンセット、日に何回でも思いついた時に心の中で唱えてみます。すると、自然に自分を大切にする感覚が芽生えていきます。

 

ネパール人から本質を学ぶ

 

ネパールでは、日本と文化が違っていて面白くもあり、驚きでもありました。

ネパールでは、交通ルールがないのかなぁ?と思う位、皆さんは、交通ルールを守りません。交通ルールはちゃんとあるようです。お巡りさんが、顔が赤かったり、フラフラとバイクを運転しているドライバーさんを飲酒運転で検問していました。(笑)

どんな様子かと言うと、信号はあるものの壊れていて機能していません。割り込みは当たり前で、逆に割り込まないと目的地に到着できません。車間距離もあまり取らないので、よく割り込めるなぁと本当に関心します。不思議なくらいです。

私達夫婦は、個人旅行でネパールを訪れましたので、乗用車で日本語ガイドさんと運転手さんと4人での車の移動です。運転手さんは、混み合っている道をスイスイと、車を傷つけることなく割り込みながら進んでいきます。

まるで、カーチェイスのようです。2日めになり、主人が思わず「ネパールの方は割り込まれて怒らないんですか?」とガイドさんに尋ねました。

ガイドさんは「ネパール人は自分のことしか考えないので怒らない」と仰って「凄ーい」と思いました。これが「本質」なんだと思いました。

「自分のことしか考えない」というと日本人には違和感があると思いますが、「自分のことを考えている」なら受け入れやすいと思います。人がどう思うかを気にすることなく自分のことを考えているので、ストレスにならずイライラすることもないということですね。

日本人の文化は、周りに合わせる文化でもありますので、自分のことだけを考えるなんて傲慢!という方が多いと思いますが、相手に気を遣い疲れてしまうので、自分の思いを察してもらえないと怒りが湧いてくるのではないでしょうか。

皆ながそれぞれ自分のことを考えて行動すれば、ネパールの交通事情のようにストレスにならず自分の目的地に到着できるんだと思いました。

自分のことを考えてから周りの様子を伺い行けそうなら割り込んでいく、割り込むスペースがなければ少し待ってから割り込む隙を見つけて割り込んでみるという感じで徐々に移行していくといいですね。(実際の列に割り込むことではなく、自分の人生での思いや意向を優先してみるという意味ですよ(笑))

結婚生活や人間関係は、まず自分の心を満たしてからです。自分のことを大切に考え、自分の心を満たすことができれば、ストレスにはなりません。

自分の快・不快の感覚を大切に!快を増やして、不快を減らしてみます。すると「天上天下唯我独尊」が自然に受け入れられるようになっていき、ネパール人のように自分を主張しても喧嘩にならない理想の関係性が築いていけると思います。