自分の感覚で生きていくととっても楽しいのですが、周りに合わせていく習慣が根強く身についていると、なかなか生き方を変えることは難しいですよね。

難しいと思っていることが、親や身近な周りの人達に入れられた暗示だとしたらどうでしょう。

親の世代は、我慢することを学んだ方が多いとなると、楽しく自分のために自分の人生を生きようとする子供に対して否定的になって当たり前です。

子供が失敗しないために「子供がやってみたーい」ということに対して「そんなことやったってどうせ、あんたは続かないよ」とか「そんなことは、止めておきなさい」と言うものです。

子供のことを心配して失敗しないためにといった面もあるのですが、親の手元をルンルン気分で離れていかれては困るなぁ。と言う親の孤独と寂しさがあるのかもしれません。(もちろん個々によりますが)

親の否定的な暗示に反応してしまう時は、自分の感覚ではなくなってしまうので、ここは自分を取り戻して、自分の人生を生きたいものです。

親の否定的な言葉や小言は、今に始まったものではありませんので、反射的に反応してしまいます。子供の頃の判断力のない時に、言われた言葉は潜在意識に入っちゃうんです。子供の頃は潜在意識のみの時期がありますので、何でも「ふんふん」と素直に取り入れてしまいます。

私たちが考えたり判断する時などの意識している脳の働きは10%に対して、本能や感性、感覚、感情などの無意識さん(潜在意識)の働きは90%とも言われています。

10対90の力関係ですので、綱引きで例えると(なんでやねん)自分と体重が同じ人が9人いてそれを相手に綱引きをするようなイメージで、勝ちようがないんですね。

この特徴を知って、暗示のように入っちゃっている無意識さんの反応を自分にとって望ましい方向へと切り替えて、無意識さんの力を活用したいですよね。

大人になって判断するようになりますが、子供の頃の親や周りの環境のなかで取り入れた感覚は、意識と無意識さんの間にあるクリティカルファクターという膜で保護されています。

何でも「そうそう」と受け入れてしまっては、騙されて大変ですので、入ってくる情報を自分には必要なものなのか?必要ではないものなのか?を過去に入っている無意識さんの感覚を元に振り分けしてくれるという訳なんです。だいたい12才頃までに、この膜ができると言われています。

判断するというのは守りでもありますが、幼少期に一旦強く取り入れたことは、大人になっても影響を受けます。例えば、自分を守るために親の顔色を伺うことを学ぶと、他者の顔色も伺ってしまいます。親と似たようなタイプやシチュエーションがあると同じように反応するということですね。

親から入れられた否定的な自分へのメッセージは、どんどん排除しちゃいましょう。クリティカルファクターを抜けて無意識さんにアクセスするのは、意外にシンプルです。

催眠状態を活用すればいいだけです。催眠状態といっても日常で体験している浅い状態で十分なんですよ。

例えば、

1.朝起きて、まだ少し「ボンヤリ」としている状態 

2.夜、お布団やベッドに入り眠る少し前の「ウトウト」状態

3.お風呂の湯船に浸かって「のんびり」するという状態

4.映画やドラマなどを見ていて周りの音や声が聞こえなくなる程、集中している状態

日常で皆さんも体験している普通の状態ですが、これらのリラックス状態や集中している状態が催眠状態です。

そこで、自分を許す暗示を入れていきます。自分への否定語が入っている場合は、前向きな暗示をいれても無理だと感じてしまい(随分多く、自分を否定してきていると思いますので)なかなか入らないんですね。否定語が勝っちゃうわけなんです。

許しは、フッと力が抜けて自由になっていく感じがしますよ。先程の催眠状態のなかで、暗示に適しているのはリラックス状態です。リラックス状態の時に、「○○で失敗した私を許します」など「○○の私を許します」○○のところにご自身の否定的な一面を入れてどんどん許してあげて下さいね。○○は何でもOKです。「掃除をしない私を許します」「断れない私を許します」「イライラする私を許します」などなど。

この許しの感覚が手放していく感覚です。許すと緩みますから、エネルギーの充電にもなりますよ。自分を癒し、自分に優しくなれるようになると、自分の感覚で自分の人生を生きるようになっていきます。自分の感覚を取り戻して、仕事や婚活に取り組んでいくと、良い方向へと導かれていくと思います。