カウンセリングは、心が弱い人や心の病で悩んでいる人が受けるものと誤解している方がいらっしゃいます。カウンセリングは、ご自分の内面を見つめていくものなのです。
人生というのは例えば平均台の上を歩いているようなものだと、私はイメージしています。自信を持ってしっかりと歩いている方もいれば、よろよろしながら落ちないようにバランスをとりながら歩いている方もいると思います。
- 何かの拍子に、一旦、バランスを崩して落ちてしまうと(例えば、うつ状態になって何もする気がなくなってしまうなど)、平均台の上に戻るには大きなエネルギーと時間を必要とします。バランスを崩しそうになった時や落ちそうになった時に、誰かのちょっとした支えがあるだけで大きく違ってきます。そのような感覚でちょっと「疲れたな」とか「何かいつもと違うな」という心と体のサインを見逃さずに、カウンセリングで自分自身を見つめるきっかけにしていただければと思います。
欧米では掛かり付けの精神分析医やカウンセラーがいたりします。日本では風邪を引いた時に掛かり付けの内科医に行くような感覚です。そんな気軽な感覚で、カウンセリングを活用していただければと思います。
カウンセリングとはどの様なものか、基本的なことを3つご紹介させていただきます。
1. 共感的に理解
家族に悩み事を話しても「何言ってるの!」と否定されてしまったり、心配をかけたくないという思いから、家族には話せなかったりする方も多くいらっしゃいます。 友人に話してみると「あるある」と聞いてくれたものの「それでね」と友人の話に変わり「あれ?私の話じゃなかったっけ?聞いてくれたのかな?」と、どこかスッキリしなかったり・・友人ということで気も遣われると思います。 カウンセラーは相談者のお話しを否定することなく、相談者のお気持ちを共感的に理解しながら、お聴かせていただく存在です。 私達は人ですので、やはり人に肯定的に関わってもらうことで、自分には価値があり「これでいいのだ」と思えるようになってきます。
2. 自分のことが明確になる
自分のことを否定されずに聴いてもらっているうちに、自分のことがはっきりし始めます。 カウンセラーである第三者に気になっていることや悩みを話すことで、自分の心の中が整理されてきます。整理されてくると「意外とこちらが一番気になっていることなんだなぁ」ということがわかってきたりします。心がモヤモヤしている時は「あれもこれも、あーあーあー、もういい」という感覚だと思います。カウンセラーに「あれもこれも気になる」ということを話している間に、これは「今決めなくてもいいことだったわ。これが最優先ね」と整理されてきます。
次に「今自分にできることは何なのか?」ということをカウンセラーと共に見ていくことになります。自分にできることを考えていくことで、現実検討力(今やれる今一番優先することは何か?それをやるのに必要なことは何か?今やらないことが最優先かもしれません。それを考える力)が強化されていきます。
自分の考えが明確にはっきりしてくると「これでいいのだ。これで行こう」と自己肯定感が出てきます。自己肯定感が出てくると、自信に繋がっていくのです。
3. 勇気が持てる
私達は心の応援者がいることで、一歩踏み出す勇気が湧いてきます。勇気が持てると、自分で決めることができます。自分で決めたことには、力強さがあります。 自分の意思でしっかりと人生を歩んでいくための心の整理が、カウンセリングです。それをサポートさせていただくのが、私達カウンセラーの提供できることです。
最初に申しましたように、カウンセリングは精神的に弱い人が受けるものと言ったイメージの方がいらっしゃるのではないかと思います。 もちろん、精神的に弱いのかな?とご自身が感じていらっしゃる方へのサポートもさせていただきます。上記でご説明させていただいたように、自分自身と向き合っていくものですので、現状を見つめ心の整理をしていきたい方など、カウンセリングが気になられた方は、お気軽にお問い合わせ下さい。
(※精神科や心療内科を受診中の方は、医師の許可が必要になります)
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