「心に聞く」ってなーに?

FAP療法では、「心に聞く」という方法をよく行います。セルフカウンセリングのような感覚で捉えて頂くとイメージしやすいと思います。「心に聞く」詳しい進め方はこちら

「心に聞く」は、簡易的な現代催眠を用いて行いますので、通常意識して行うセルフカウンセリングよりも「心の深い」ところにアクセスできますので、本当の自分の「心の声」を感じとりやすくなります。

現代催眠と聞くと「何か怪しい、怖ーい」と思われる方もいらっしゃるかなぁ。催眠という言葉を聞くと特別な状態のように思われるのではないか?と思いますが、実は、日常で催眠状態を体験しているごく自然な状態なのです。

例えば

朝起きて、まだ少しボンヤリとしている状態。
夜、お布団やベッドに入り眠る少し前のウトウト状態。
映画やドラマなどを見ていて周りの音や声が聞こえなくなる程、集中している時など、このような状態は日頃体験されていると思います。

ほんの一部のご紹介ですが、これらは全て催眠状態なんです。何も特別な状態では、ありませんね。

もう少し詳しく見ていくと、私たちの意識は、自分が意識している部分の顕在意識と意識していない部分の潜在意識があります。自分自身の中に意識(顕在意識)している自分と、普段は隠れている「無意識に○○しちゃったわ」というように意識せずに行う反応のような心の状態(潜在意識)から成り立っています。

顕在意識(一般的には意識)の働きは、思考、理性、計算、決断力など。これに対して、潜在意識(無意識さん)の働きは、感情、直感、記憶、想像力などです。

この力関係は、意識している顕在意識は、10%程度に対して、意識していない(意識し難い)潜在意識は、90%と言われています。潜在意識(無意識さん)は、広大ですね。

この意識と無意識さんとの間には、成長するなかで「クリティカルファクター」と言われる境界のような膜ができていきます。個人差があるのですが、13歳頃には出来上がると言われています。この膜が程よく緩まった状態が催眠状態です。意識が眠ってしまう睡眠とは違いますので、自分でちゃんと認識できています。

「心に聞く」は簡易的に無意識さんにアクセスするたのに「心よ」と自分に尋ねる前の質問事項につけるだけ。とっても簡単ですね。「心よ」という単語が「クリティカルファクター」をほんの少しだけ緩めてくれるため、簡易的な催眠という訳なのです。

「心よ」なんてバカらしいと意識で判断しちゃうと「クリティカルファクター」は緩まず「無意識さん」の答えや感覚を受け取ることができなくなってしまいます。

意識で判断しちゃうと「良い悪い」でしか考えられないので、経験のなかでしか答えが得られないわけですね。「以前上手くいかなかったから、上手くいくはずがない。自分には能力がない」と判断しちゃうのは、とても勿体無いです。

「心よ」は、「良い悪い」の判断基準のフィルター役でもある「クリティカルファクター」を緩めて、本当の自分の感覚を取り戻すのに最適で簡単でいつでもすぐに行える方法です。

「心に聞く」は、婚活にも役立ちます

自分の本当の声に耳を傾けていくと、婚活される方はとっても有利ですよ。

自分にとってこのお相手は、合っているのか?どうかという時、これはもう「直観」でしか分かりません。条件で考えると「こっちは理想だけど、こちらは違うな」と足りないところに目が向いてしまうからです。

足りないところに目が向いてしまうと決められません。

たとえ「自分にとって理想の条件のお相手だ」と思い結婚されても不満な面にばかり目が向いてしまうと、完璧な人はいませんので「あれー、全然違う」となり、幸せを感じるセンサーは眠ってしまいます。

相手に求めてしまうと自分の感覚はさらに眠ってしまい、ただただ「イライラしちゃう」なんてことにも。

自分の感覚を感じ取っていると「イライラしちゃう」と言う時は「これって今、自分の感覚ではないよね。ストレス反応だわ」と、落ち着いていきます。自分が悪いわけでもないし、相手が悪いわけでもない反応なんだ。ということなのです。

幸せセンサーを磨くためにも「心に聞く」で自分の心地よい感覚を取り戻していきましょう。