1.婚活から結婚が決まったら、両親と介護が必要になった時の話し合いも
婚活から結婚をきっかけに一緒に考えておきたいのが、ご両親の介護のことですね。
まだ先のことと思いがちなのですが、こればかりは、時期はわからないです。あまり考えたくないことですが、親だけではなく自分もいずれ年を重ねて考える時期がきますので、先延ばしにせずに話し合っておきたいものです。
結婚を考える時、人生の岐路でもありますので、とてもいい機会だと思います。
ご両親が仲が良くて、子供をあてにするのではなく自分達夫婦でとお考えの場合は、その考えと希望を聞いておくだけでいいと思います。
特に、母娘関係、親子関係で悩んでいらっしゃる方は、共依存関係になっているケースがあります。お母様(お父様)に考えてもらわないといけないので、何度も話し合うことが必要になっていきます。
私自身、母娘関係で随分悩み、カウンセリングも受けていましたので、難しさを実感しています。
母娘関係で悩んでいたことがきっかけでカウンセリングも学ぶことになり、その後FAP療法も受けて学ぶことになりました。FAP療法は、母娘関係から自由になることができましたが、それまでは、母の言動に左右される人生でした。
カウンセリングやFAP療法で、母とは距離を取ることが大事だとわかっていましたので、母親の介護は施設でお願いしたいと思いました。
そのためには、母親の考えを聞きながら私の考えとすり合わせていく必要があります。
結婚当初、母と話し合った時は「面倒見てな」となり、私もそうだと思っていました。結婚して家から車で5分位の場所に自立支援の施設、ケアハウスがあることを知り、その施設の話は、何度も何度も話す機会が必要になりました。
2. 話し合いのポイントは、母の気持ちを考えながらゆっくりと
施設の話をした時、母は、とても怒りましたが、何度か話している間に、考えてくれるようになっていきました。何度か話している間に近くのケア・ハウスに空きが出たため「家から5分やし、いいかなぁ」と了解してくれました。了解するまでには、3~4回位は話し合ったと思います。
考えを聞く時のポイントは「どんな風に考えているかなぁ?」と、フワーッと聞いていく感じです。説得は上手くいきませんので、じっくり母に考えてもらうために、ゆっくりでいいという気持ちで話していました。その方が聞く耳を持ってもらいやすいからです。
母の寂しい気持ちを聞いても期待には応えられないという、自分の気持ちをしっかりと持つことが必要です。
私たちは話を聞いてもらう時、気持ちを聞いてもらうと落ち着くものです。気持ちが落ち着くと何とかやってみようかと思えるものです。説得するのではなく、折り合いを付けていくイメージです。
「嫌だ」と思う母の気持ちがあれば「そりゃそうだね。だけど、一緒に同居すると気を遣うと思うのよね」と、実際に母は非常に気を遣うタイプでしたので、肩身の狭い思いをすると思いました。ここで話を終えるのがポイントです。
母の思いを聞いて、こちらの意向を伝えてそれ以上は強要はせず、そのままにしておくと、後からじわーッと母が考えてくれるようになりました。
こうして、ケアハウスの入所を決め、その10年後、介護が必要になった時には、要介護施設でお世話になることができました。
施設の職員の皆さまのお陰様で、最後まで優しい娘でいることができました。もし、私が介護も全面的に行っていたら精神的にも肉体的にも疲れ果てて余裕がなくなり、優しい言葉なんてかけられなかったと思います。ガミガミと、きつく怒鳴っていたと思います。
話し合いには時間が必要ですので、結婚を考える時は、親の介護のことも話し合っておくいい機会だと思います。親の身体が元気な時から話し合っておくと、冷静に考えることができるからです。
いざ、入院となった時点で介護はプロにお任せしたいと思っても直ぐに入所ができませんので、先のことだと思わず、話合いながら、施設を調べておくとお互いに安心できます。
安心できると、結婚が決まった時には、結婚生活に集中することができますね。