私の場合、母親が支配的なタイプでしたので、その影響なのか社会に出ても支配的なタイプの方に振り回されていました。

今、自由になった感覚を実感していますので、気付かなかった日々がなんと重苦しかったことかと思い出します。

親との関係性は、幼少期からの影響がありますので、無意識的なものです。

私の場合、周りからすると母親といい関係性に見えて、無理をしていましたので、何かわからないけれど重い感覚が常にありました。

この関係性に築き支配されない感覚をつかみ、距離間を程よく取ることで人生は変化していきます。特に婚活をされて行かれる時は、親との関係性を見直す機会なのかもしれません。

母親に支配される関係になっていることは、早くから気付いていましたが、母親を目の前にすると、どうしても今までの感覚になり自分の思いを抑圧してしまいます。

その感覚から自由になり、自分の感覚を取り戻したのは、FAP療法がきっかけでした。FAP療法は、大嶋信頼先生らによって開発された新しい心理療法で、現代催眠を応用した療法です。

トラウマの治療を中心に開発されたのですが、トラウマの解消に効果が見られるものなので、その他、気になることがあり、頭から離れずに不安を感じたり罪悪感を感じたりした場合など、幅広く適応されています。

私の場合は、母親のことが頭から離れず今目の前のことに集中できず困っていましたが、もともと「トラウマさんの影響」であるとわかっていました。

簡単には解消できなかったところFAP療法では、簡単な方法で楽になっていきましたので「これはいい」と思い、早速FAP療法を習いに行き、現在ではこの療法を取り入れております。

「トラウマさんの影響」という程の感覚はない場合でも効果が見られますし、自覚はないけれど「トラウマさんの影響」の場合もあったりします。

「トラウマさんの影響」であるかどうかは、大きな問題ではなく、今の状態や症状が楽になればいいわけです。もちろん、人により感覚が違いますので、効果の感じ方の相違はあると思います。

私は、20代の頃から摂食障害を患い、あらゆる心理療法を受け、摂食障害が改善されるまで、20年以上かかり苦労をしてきました。(かなりの費用をかけました)

FAP療法は、行いやすく相談者さんの負荷が少なく効果を感じやすい療法であることを実感しています。

摂食障害の症状が良くなっても、母親との関わりや母親と似た関係性の方との関わりの中で、症状が顔を出すことがたまにありました。今ではFAP療法のお蔭で、普通に食べ過ぎることなく食事ができるようになりました。

昨年の秋に母親が天国へと他界しましたが、母親との関係性も無理することなく自由に関わることができるようになり、遠方でしたが最後は母親を看取ることができました。

母親と無理しない距離間を保てるようになると共に、人生が自由になる方向へと変化してきたことを思い出します。関係性はお互いのことですが、母親を変えようと思っても無理ですので、こちらがどう関わるのかを変えていくしかありません。

母親がどんなことを言っても落ち着いて冷静に判断することができるようになると、関係性を変えていくことができます。つまり、何を言われても感情が乱されない状態になれば、関わり方は変わっていきます。

母娘で悩まれている方が、自由になり自分の人生を自分のために選択し、楽しく生きて行かれることを心から願っています。