婚活されていくなかで、(婚活されていなくても)母娘関係で悩んでいらっしゃる方は多いです。

私もその一人でしたが、母娘関係に悩んでいる時、他者との関係においても距離間がわからなくなってしまいます。実際の距離間もありますが、特に心の距離間が関係してきます。

母娘で悩んでいる場合、母親の態度や言動が気になり、気を遣ったり、逆にキレてしまったり、どちらも心地良い関係ではありませんよね。

心の距離間が非常に近いことが言えるようです。心の距離が近いというのは、一体感のような感覚です。

話は、幼少期になるのですが、幼少期に愛着形成(母親など養育者との基本的な信頼関係・安心感)が上手く取れていないと「愛」を求めて自己犠牲的に自分を愛してもらうために奉仕して自分を蔑ろにしちゃいます。

母親に愛されようと一体感を求めて、奉仕しちゃうということです。

幼少期はまだ自分というものが認識できていないので、母親(関わりの深い養育者)と一体感があります。

その時に十分親の「愛」を実感し、そのままの自分でいいんだという安心感が持てると自然に離れていくのですが、十分に実感できずに育つと、もう必要のない大人になってからも何か足りないもの(愛されたい)を追い求めて、奉仕しちゃいます。

そして、人間関係において心の距離が近くなるというわけなんです。

与えてもらえなかったというより、母親がズレていて子どもの視点になれず子どもの精神状況など感知できなかっただけなんです。鈍感なお母さんと、敏感な娘さんとの組み合わせですね。(笑)

心の距離が取れていると、同居していても母親の態度や言動は気にならず、自分の心地よい感覚で物事を選択することができます。母親の言動に左右されちゃうという場合は、距離が近い関係性なのかもしれません。

母親との距離間が近い時、他者との距離間も無意識的に近くなります。距離が取れていると、他者の態度や言動も気になりません。距離が近いと気になるものです。

例えば、私は、以前母親との距離間が全く取れませんでした。非常に近かったんです。

その頃、商店街にあるオープンカフェの前を通った時のこと、人混みのなかで食事をされている方が気になって仕方ありませんでした。見晴らしの良い場所のオープンカフェは大好きなのですが、人混みのなかだと見ていても気になるなぁと思っていました。

その頃は、まるで自分がそこで食事をしている感覚になっていたんだなぁと思いました。

他人のことを自分のことのように重ねて、一体化していたんですね。大きなお世話ということなんですが、無意識的にそうなってしまう心の距離間なんです。

道を歩いている時の他人さんとのことで極端な例でしたが、人との距離間は重要なものなんです。もし、人間関係がちょっとしんどいなぁと言う場合は、親との距離間を見直してみるといいのかなぁと思います。

もちろん個々によりますが、親と他者との人間関係は、どこか比例しているように思います。

親との距離間が取れてくると、他者のことにも関係していることに気づき、段々と距離が取れるようになっていきます。そうなると、自分の感覚を大切にできるようになっていきます。

婚活だけではなく、人間関係全てにおいて重要な人との距離間ですので、程よく距離を保ち楽しい人生にしていきましょうね。