会話を続けていくと、初対面では必ずといっていい程、訪れるのが沈黙です。
全く沈黙にならないという場合は、相手がずっと話されていて沈黙にならないのか、自分のことばかりずっと話していて沈黙にならないのか、一度チェックしてみましょう。
自分のことばかり話していたならば、一呼吸間を入れて「あなたはどうですか?」と、質問で返します。
あなたが話しても相手が割り込んで話される場合は、初対面の緊張から余裕がなく自分のことばかり話されているのか、話し好きな性格の方なのかを見極めていきます。性格ですと、その方との相性(自分は、聴いている方が楽しいのか、自分も話したいのに聴いてもらえないのか)を考える必要がありますね。
では、本題の沈黙について考えていきましょう。
○自分のことを話し終えて、ホッと一息の休憩からの沈黙
穏やかな表情をされているなら、沈黙を埋める会話より、こちらも一呼吸おいて、静かな時間を共有しましょう。
焦って無理に言葉を探さずに、呼吸を整えてリラックスです。こちらがリラックスしていると、その波長は相手にも伝わります。
お相手の方もリラックスできて「この方だと、穏やかな時間が過ごせるな」と、好印象請け合いです。
○自分の考えや感情、情報などを探している時間からの沈黙
何か話題を探すことは、お互いによくありますね。
何か話題が浮かんで、話し始めた時、相手も話し始めて被ってしまうことがよくあります。(笑)
話しが思い浮かんだら、一呼吸おいて相手もまだ考えている様子で、何も話題がなさそうだなという間で、話し始めると絶妙ですね。もちろん、被っても「どうぞ」と切り返せば大丈夫。
○自分を理解してくれない相手への不満、怒り、反発、不信感からの沈黙
お相手の方が、穏やかな表情でない場合、相手の話した内容に否定的な応答をしていなかったかを振り返ってみます。
否定的な表現をしていたと気付いたらすぐに「あっ、失礼しました。言葉が否定的でしたね」とか「失礼なこと言ってしまいましたね」と、ニッコリ笑顔で。
お相手が不満や怒りの表情でも、こちらの「あなたを理解しようとしていますよ」といった気持ちが伝わると、好印象に繋がります。私達は、自分のことを理解してくれる人に好感を持ちますよね。
もちろん、この技はあなたが相手と関係性を繋いで行きたい時に役立つもので、ちょっとしたことで不機嫌になる方とのお付き合いは、ちょっと・・・といったところでしょうか。(笑)
○自分のことを語ることへの抵抗、不安、ためらいからの沈黙
育った環境は人それぞれ全く違います。
子供の頃から「○○ちゃんはどう?」と気持ちや考えを聞いてもらって成長すると、自分のことを抵抗なく話せます。
自分の考えや気持ちを家族に話しても「何言ってるの」と否定されて育ったなら、自分のことを話すのに抵抗や不安を感じても不思議ではありません。否定されない安心できる相手だと思えるまで、少し時間が必要です。
相手の方が自分のことをあまり話したくない様子だなと感じた時は、ゆっくり待ちましょう。優しい気持ちで待っていると、思いが伝わり、信頼感が深まります。
沈黙は、焦ってしまうものです。
誰でも苦手意識のある沈黙を、落ち着いて考えることができれば、好印象に繋がりますね。これで、あなたも準備OKです。