少し前ですが、(2019年1月11日)の日経新聞の1面に「鬼門の年金は後回しに」という記事が載っていました。公的年金の年間給付は50兆円を超え、年金の受給開始年齢の引き上げが避けられない状況にあるが、選挙に不利な政策なのでなかなか踏み切れないという内容でした。

いずれは年金の受給開始年齢の引き上げは避けられないと思います。70歳くらいまでは働くことになると思います。でも、今は企業は成果主義ですので、高齢者のパフォーマンスを考えると賃金はかなり低いものにならざるを得ません。現在でも、65~69歳の正社員の平均賃金は28.4万円ということですので、非正規を含めるともっと低くなるという現実があります。

1 一人より二人の方が効率的

一人暮らしが二人の場合と、夫婦二人暮らしを比べた時、収入はどちらも変わらないけれども、支出は夫婦二人暮らしの方が少なくなり経済的です。

例えば、食費が分かりやすいです。一人の場合、食材を買っても使いきれないか余らせてしまうので、外食が多くなってしまいます。一食で1,000円近く使ってしまい、本来一日分の食費のところが、一食分になってしまい後の二食はお惣菜を買っても一日2,000円位は、お一人でかかってしまいます。

二人ならどうでしょうか。一人分の食事の準備も二人分も手間は同じです。やりくりを上手くやれば、二人分で一日1,000~1,500円位で十分です。二人で一人分よりお安く、かかっても1.5倍というところでしょうか。2倍にはならず一人分の月の食費からすると15,000~30,000円位はお安くなってきます。

2 女性の負担を減らす方法

問題は、女性が毎回食事の準備をする場合、負担が大きくなることですね。女性もお仕事をされているなら大変です。夫婦で、折り合いをつけながら分担する必要が出てきます。

家事は、女性がやるものという概念が残っている男性ですと、依頼して上手くやってもらう方法があります。関わり方次第でやってもらえます。

本来男性は、狩りに出る習性がDNAに入っており、女性は家(子供)を守る習性がDNAに入っています。それで、男性は女性が家事をするが当たり前になってしまうのです。

現在は、男性が狩りに出て女性が家を守るという時代ではありませんね。結婚しても女性が働くケースが増えていますので、自分達のライフスタイルに合わせた結婚生活が必要です。

狩りに出る習性を持っている男性も丁寧に依頼すれば、家事をやってもらうことができるのです。女性が全て家事をするのは大変ですので、是非依頼する方法を身に付けていきましょう。

例えば「あなたも疲れていると思うのだけど、私も少し疲れちゃって、あなたが早く仕事が終わった時は、簡単なものでいいので、夕食お願いできないかな」と、優しく依頼すると無視できないものです。ここで「これくらいやってくれてもいいでしょう」と言ってしまうと計画はおじゃんです。男性は、自分の方が疲れていると思っているため動こうとは思いません。(お互い様なのですが)

一度に結果を求めずゆっくりじっくりと、女性のペースに持っていくことです。そのための計画であると認識し、ゆっくり外堀から埋めていくのです(笑)。計画が全面に出てしまうと人間は動物ですので、バレてしまいます。計画と思うとイライラしなくて済むためという意味ですのでね。焦らず諦めずに依頼していくことがポイントです。

スモールステップで少しずつです。

女性は、言わなくても察してやって欲しいと思ってしまいます。夫婦喧嘩の元はこのあたりにあるようですよ。根本的に男性と女性では脳の機能が違いますので、察してくれることを期待するよりも、丁寧に言葉で依頼することが効果的です。

3 依頼してやってくれたらお礼を

丁寧に依頼すれば、案外やってくれるものです。やってくれたものの自分が期待していたようにはなかなか上手くいきません。「こうしてよ。あーしてよ」と、注文はタブーです。まずは取り組んでくれたことに「ありがとう。助かるわ」と伝えます。

男性は女性よりも承認欲求が強いため、お礼を伝えると喜んでくれて次につながりますので。

次に依頼する時に「ここをお願いしたいのだけど」と、改めて丁寧に説明をします。その繰り返しで少しずつ男性も感覚がわかってきて手慣れていきます。

そうなれば心から「ありがとう。助かるわ」と言えますね。

女性は当たり前のようにやってきて、誰もお礼は言ってくれないし、感謝もされません。不公平と思ってしまうかもしれませんが、男女の脳の違いに過ぎないのです。男性にとって慣れない食事の準備やその他の家事は、女性が思う以上にハードルが高いため、ゆっくりじっくり依頼して下さいね。

やってもらえる習慣が身についていると、70歳になり働いていたとしても負担は半分半分です。お子さんが育ち、定年後に夫婦二人の時間が増えても、仲良く経済的に暮らしていけるではありませんか。

お一人様の老後の一人暮らしは寂しいので、ぜひ折り合いをつけて、お互いが尊重し合える夫婦の結婚生活をエンジョイしていきましょう。

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