婚活を進めるにあたっては、親からの精神的自立が必要になってきます。

親からの精神的自立とは、親の考えや感覚を尊重しながら、自分の考えや感覚を持ち、程良い距離感が保てるということです。(私の経験上の解釈です)

大人になると、親(特に母親)が恋しいという時期はもちろん過ぎていますが、逆に親の発言が鬱陶しいという場合があります。鬱陶しいということは、距離感が近いということですね。

特に親の顔色を見て育ってきた方は、親の発言に引っ張られて感情的になってしまいます。

自分と親は違う人生を生きていますから、親の世代の価値観と自分の世代の価値観は違います。親の価値観を尊重しつつ、自分の人生を生きようと思っても、実践はなかなか・・・というところですよね。

親のいうことに感情を揺さぶられずスルーするには、FAP療法の開発者大嶋信頼先生が仰っられている「客観的事実」だけを見るというのがおススメです。親の思いや考えに引っ張られず「客観的事実」だけを見て、自他分離を目指すというものです。

私の例で見てみましょう。

私の母は、昨年2月に肺炎になり半年ほど入院し、その後ベットから起きれず寝たきりになってしまいました。現在、介護施設でお世話になっています。

月に1~2度、母に会いに行きます。

自由に動けないので、母自身イライラすることが多く、こちらも引っ張られてイライラすることがあります。

そこで、母の状態を「客観的な事実」のみで見ていきます。

私「こんにちは」

母「あー、来た」

私「来たよ」

母の部屋に着いたらすぐに

母「そこのタンス開けて。いらない服を整理したいねん」

私「そう」

母「全部出して」

つっけんどんな言い方をする母に、こちらもイライラするところですが、客観的事実は、母は眉間に皺を寄せて強い口調でタンスから服を「全部出して」と言っただけなのです。母のイライラしている感情は捉えずに、

私「全部出すのね」

母「全部や」

私「それで?」

母「これとこれはいらんから捨てて。これは置いておく」

と仕訳を始めます。

私「これは捨てる、これはタンスに、なのね」

「客観的事実」は、捨てる服とタンスに入れる服がそこにあるだけです。

以前だったら「母は動けなくて大変だから、辛いだろうな」と思っていました。そう思うと「私が何かしないといけないのに」と思い、介護をしていない自分に罪悪感が湧いてきます。

「客観的事実」だけを捉えると「今、母はベットで一日を過ごすことが多い。食事の時は、介護士さんが支えて下さり車椅子で食堂まで移動をして食事をする」ということなのです。

幸か不幸かは分からないのです。不幸だなと思うのは私の思い込みでもあります。母は口は達者なので、介護士さんとコミュニケーションが取れ、楽しい時もあるかも知れません。

状態や状況など「客観的事実」だけを見ていくと、私の感情はスーッと穏やかになり、母が言っていることにだけ集中できるようになっていました。

できることは「はい」、できないことは「できないなぁ」と自然に言えるようになり、エネルギーのロスがなくなりました。

自分と母との分離ができると「母はこうなのね」と自然に、否定はせず共感的になっていました。

「客観的事実」を見ていくことは、親からの精神的自立を促し、婚活にも役立つと思います。

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