【ＦＡＰ療法で自分の感覚を取り戻し、生きやすい人生と共に結婚を！】

結婚を考える時、親の思いに左右されず自分の人生を選択するために「親からの精神的自立」がポイントになりますね。結婚に限らず大人になれば、親の思いや期待に左右されず「自分が選んだ人生」と自信が持てるといいですよね。

親からの「精神的自立」を考える時、「母親」との程よい距離感を保ちたいと思われる方も多いのではないでしょうか。

「母娘」の関係は、カウンセリングでも非常に難しいと言われています。

「母娘」の特徴は、娘の方が母親に引っ張られ、距離が取れず（物理的な距離と精神的な距離）悩んでいて母親の方は、あまり悩んでいないという感じです。

母親は「娘のことを思って」と悩んでいると思っているのですが、「娘のことを思って」の裏には、娘が私（母）の思う通りになってもらうには、どう言えばいいのだろうかといった悩みで、娘のことをあまり思っているようには思えないところです。

「母娘」で悩んでいる方は、母と娘、お互いに見えている世界がどうも違っているようです。

「母の呪縛から解放される方法」（Dr.タツコ・マーティン著）というとても参考になる本がありましたので、ご紹介致します。

この本では、母娘の間で「トラウマを持っていない人はいない」ということで、母親のタイプを１０種類に分け、母親自身のトラウマレベルの軽重の順番を付けているところが、とても面白くてわかりやすいです。

【トラウマの特徴】

　１が軽い→１０に近い程、重いとされています。

１．オールドファッションマザー（「女は男に従う」という教えを刻み込む母に育てられた子どもは）
⇒家事も育児も女性の仕事だと思ってしまう
２．建前マザー（見栄を張って周囲にかっこ良く振る舞う母に育てられた子どもは）
⇒「人にどう思われるか」を考えてしまう
３．完璧主義マザー（努力を認めず完璧な結果だけを求める母に育てられた子どもは）
⇒自分を甘やかすことに罪悪感を覚える
４．劣等感マザー（周りをさげすんで心の安定を図る母に育てられた子どもは）
⇒いつも人と比べて落ち込む
５．欲求不満マザー（不平不満だらけで文句を言い続けている母に育てられた子どもは）
⇒相手の嫌な部分にばかり目が行ってしまう
６．コントロールマザー（思い通りに子どもを支配しないと気が済まない母に育てられた子どもは）
⇒思い切りやりたいのに何故かブレーキがかかってしまう
７．被害者メンタリティマザー（弱々しく見せて、巧みな心理で子どもを操縦す母に育てられた子どもは）
⇒人に嫌な顔をされるとご機嫌伺いをするクセがある
８．依存症マザー（のめり込むと周りが見えなくなる母に育てられた子どもは）
⇒身体を壊すまで働いてしまう
９．虐待マザー（子どもに苦痛を与えては自責の念にかられるという母に育てられた子どもは）
⇒相手がＤＶでも別れられない
10．未熟マザー（精神的成長が止まったまま大人に。子どもよりも自分を優先する母に育てられた子どもは）
⇒相手の気持ちが全く分からない

あれもあるしこっちもあるかな？といった感じで混合するケースもあると思います。私の母は、５番と７番の要素を多く持っていました。

呪縛を解くためには共通的には以下のステップを踏みます。『　』は私の個人的な意見です。

Step1：自分のトラウマを理解する。『「トラウマさん」かもしれないなと、自分のせいでも母のせいでもなく関係性なんだなという感覚で』
Step2：自分を愛することを学ぶ。（自分に優しい言葉をかける、など）『ぜひぜひ』
Step3：自分のために母を許す。（自分が母親になりきることで気持ちを理解する）『うーん、気持ちの理解は難しそう。理解しようとするだけでも十分な気が・・・』
Step4：母との間に境界線を引く。（「ノー」を言うレッスン）『これは、必須！』
Step5：母に新しいパターンを植え付ける。（タイプ毎に対処方法あり）
Step6：スイッチ思考で思考回路を改善する。（ポジティブ思考に切り替える）『距離が取れるようになると、ポジティブ思考になりやすいと思いますので、まずは距離間を』

この本によると、「トラウマを持っていない人はいない」ということですが、強弱はあると思いますが、この１０種類のどれかに当てはまるように思います。

親との距離感が難しく、精神的に「近い近い」と感じて、母親のことをまず考えてしまうという方は「トラウマさん」という視点で考えてみてもよいかもしれませんね。

「トラウマさん」の解消法では、ＦＡＰ療法もございますので、ご興味のおありの方は詳しい説明をご覧下さいね。