1.「自信」を持つとは

 

自信って文字通り「自分を信じる」と書きますが、この信じることができればねぇという感じですよね。

「自信があります」ってなかなか言えるものではありませんし、わざわざ言わなくってもいいですしね。却って自信があると言い切る時、自分に言い聞かせているのであって、実は「自信がない」ということもあったりします。

以前の私は、全く自信がありませんでした。「ない」と言い切る感覚でした。今では「自信がある」と言い切る必要もなく「自信がない」でもなく、あまり気にならなくなったというのがぴったりです。

自分の今の状態、体力、精神的エネルギー、時間、お金などを考慮して、自分の感覚で行動しているのですが、この感覚が自信なのかなぁと思っています。

自分の感覚のなかでも快・不快で決めているので、シンプルで生きやすくなりました。快の場合は、OK返事やGOサインで、不快の場合は、NOあるいは止めておこうといったシンプルな感覚です。

 

2.自分の感覚を取り戻すためには、母親との距離間を取るためのポイント「禁止令」に気付く

 

この感覚をつかむためには、母親の期待に応えないことからです。人によっては父親の影響を受けている方もいらっしゃると思いますが、私の場合は、母親の影響がかなり強かったんです。

子供の頃に生き延びるため、自分で選択したのは「母親の顔色を窺い、母親の気持ちを第一に考える」といった選択でした。人は、物心がついた頃に無意識に環境の中で生き延びる選択をします。そして「人生脚本」のようなものを描くと言われています。

「人生脚本」は、エリック・バーン氏の交流分析という心理学の概念の一つで、通常の映画の脚本のようにあらすじを決めるというものですが、幼少期の環境の中で生き延びるための選択です。

私の場合、母は精神的に弱い人なので(子供の頃の印象で、大人になって改めて母を見るととっても強い人でした(笑))「私が母を支えるんだ。母の気持ちをまず第一に考えるんだ」という人生脚本を描いたようです。

母がいなくなると子供は生きていけないと感じますので、無意識さんが、その時自分を守るために一番いいと感じたものを本能的に選択するのです。

自分で身の回りのことができない幼少期には、母親の気を引くことは必須でしたが、自分でできるようになり母から離れても大丈夫な時期になっても、一度描いた「人生脚本」から抜け出せないのが厄介です。

母親は、子供を自分のテリトリーに置いておきたいということもあって、自立しようとすると無意識的に足を引っ張ることがあります。例えば「あなたは、できないでしょう」といったオーラのような雰囲気を放ち、子供はそれを受け取り緊張から失敗してしまいます。母は「ほらね」と得意げです。

大人になってからは、違った形で引っ張りますので、それをいかにスルーするのかがポイントですね。

足の引っ張り方はそれぞれですが、私の場合は、母が自分でできることでも私に「困っている」と愚痴ってきます。「私がやろうか」と言っちゃうんですよ。「母の気持ちを第一に考える」といった人生脚本のあらすじ通りに反応しちゃうわけです。

子供の頃に身に付けてしまった人生脚本は、少し振り返ってみると見つかるかもしれません人生脚本を描くきっかけは、親からの無意識的なメッセージでもある禁止令から選択しますので、交流分析でいう禁止令をご紹介させて頂きますね。

 

3.「禁止令」のご紹介

 

少し表現に驚かれるかもしれませんが、思いあたるものがあれば「あーー、これかな?」と感じるものがあります。

この「禁止令」に気づくことで、自分への理解が深まり、幼少期とは違ってもう自分で選択していい大人になったこと実感することができます。自分の理解が深まると、親の支配から自由になるきっかけになると思います。

〇存在するな 〇近づくな 〇やり遂げるな 〇重要であるな 〇健康であるな 〇正気であるな 〇子供であるな

〇成長するな 〇自分の性(男の子・女の子)であるな 〇感じるな、感じたことを表現するな 〇考えるな

〇信頼するな 〇喜ぶな 〇所属するな など、これらを幼少期の頃に何となく感じ取ってしまうのです。

親が自分から離れないように(支配するために)無意識的にメッセージとして態度などで伝えてくるからです。また、子供の頃に受け入れてしまったものは、大人になっても影響が出てくるのは想像できますね。

この禁止令を読まれて当てはまる時は「これこれ」となります。私の場合、母親は、私が何かできるようになってもあまり関心を持ってもらえなかったので「成長するな」がピッタリでした。

親に愛されるために親の期待に応えようとしてしまう、親の期待に応えることで「愛されている」という実感をつかもうとしますが、本来の自分の感覚ではないので、しっくりくるはずがありません。疲れちゃいます。

どんな「禁止令」に反応しているのかに気づくことで、大人になった今では人生脚本を書き換えるきっかけになっていきます。

この禁止令に気づいてもなかなか抜けられないと感じる時は、「FAP療法」で親からの影響を外しちゃいましょう。

FAP療法は「トラウマさん」の解消に特化した心理療法です。(株式会社インサイトカウンセリングの大嶋信頼先生等により開発されました)

「トラウマさんの解消」は、親からの影響を外していくのに重要なポイントになりますので、ご紹介させていただきました。

親の支配から程よく距離を取り、自分の感覚を取り戻し自由でより豊かな人生を取り戻していきましょうね。