婚活もお仕事も人間関係も、上手くいかない時ってありますよね。

そんな時、自分を責めることをやめて「自分を責める、自分へのダメ出し」という言葉を心の辞書から削除しちゃって下さい。

FAP療法の開発者 大嶋信頼氏によると、人は自分を責めるとその人の自己免疫が暴走するという仮説を立てていらっしゃいます。

自己免疫の暴走というのは、本来自分を守るための有り難ーい作用なのです。そのなかでも炎症物質が脳内に発生すると自分の悪い物、異物を攻撃する体制に入ります。その時、自己免疫くんが正常な細胞までも攻撃してしまい、やる気がおきない状態、学習性無力感が強くなってしまうんです。

[学習性無力感は、上手くいかないことが続くと完全に諦めてしまい、その状況から逃れようとすらしなくなってしまう。ストレスがなくなっても動こうとしない(動けない)状態です]

自分を責めている時は原因を追究しその原因が自分にあり、ナラティブ・アプローチでは「内在化」といいます。それに対して、原因を親の責任、親の所為であると外に向けることを原因の「外在化」と言います。

すぐには、どちらもどうにもならないことなので、よりしんどくなります。自己免疫も暴走しちゃうのでもう大変!

原因の追究は置いておくと共に、問題の原因ではなく問題そのものを外に出します。「外在化」します。出すといっても物理的に出るものではありませんので、別のストーリーを描いていくということなんです。

仮設を考えながら、別のストーリーを描いていきます。ナラティブ・アプローチでは、オルタナティブ・ストーリーと言います。

先程の大嶋氏の自分を責めるとその人の自己免疫が暴走するという仮説がありますが、仮設ではあるものの「自己免疫が暴走していて、身体もダルくなって何もする気がしないんだ」とか「自己免疫が暴走して、学習性無力状態なんだぁ」といった感じだと「自分はダメだわ」という捉え方ではなくなっていきます。

科学的に自己免疫が暴走していることを証明されていなくても、楽になればいいと思いませんか。

さらに「〇〇できない自分を許します」と、〇〇のところに具体的な「できない」と思ったものを言葉にして、自分へ言ってあげます。

スーッと気持ちが楽になりますよ。スーッと気持ちが楽になると、「取り敢えずこれをやっておこう」と目の前のことに気持ちが向くようになっていきます。

元気になるとあれもこれもとなり、あれもこれもはできなくて当たり前なのですが「できない自分はダメだな」と思っちゃいます。そこで再度「自己免疫が暴走してる」とか「〇〇できない自分を許します」と力を緩めて調整していきます。

これを繰り返しながら、やれることが増えていくと「自己肯定感」が上っていきます。

自分を責めないでいると、少しずつではありますが、エネルギーが動き始めていく感覚です。