婚活と共に一緒に考えておきたいのが、ご両親の介護のことですね。まだ先のことなのと、あまり考えたくないことなので、先延ばしにしてしまうのですが、結婚を考える時、とてもいい機会ですので、ぜひ話し合っておきたいものです。

ご両親が仲が良くて、子供をあてにするのではなく自分達夫婦でとお考えの場合は、考えと希望を聞いておくだけでいいと思います。

特に、母娘関係で悩んでいらっしゃる方は、お母様に考えてもらわないといけないので、何度も話し合うことが必要になっていきます。

私自身、母娘関係で随分悩み、カウンセリングも受けていましたので、難しさを実感しています。母娘関係がきっかけでカウンセリングも学ぶことになり、特にFAP療法は、母娘関係から自由になることができたのですが、それまでは、母の言動に左右される人生でした。

カウンセリングやFAP療法で、母とは距離を取ることが大事だとわかってきましたので、母親の介護は施設でお願いしたいと思いました。

そのためには、母親の考えを聞きながら私の考えとすり合わせていく必要がありますので、時間が必要です。

私の場合、母は、私が全面的に母の面倒を見ると暗黙の了解のように思っていましたので、施設の話も何度も何度もしていきました。

結婚当初、話し合った時は「面倒見てな」と言い、母は、自分のことなのに考えようとしませんでした。

施設の話をした時、それは怒りましたよ。しかし、家から車で5分の施設に空きが出たため、5分なら近くていいなぁと了解してくれました。了解するまでに4~5回は話し合ったと思います。

考えを聞く時は「どんな風に考えているかなぁ?」と、フワーッと聞くといいですよ。聞く耳を持ってもらいやすいです。

母の寂しい気持ちを聞いても期待には応えないというのがコツなんです。私たちは話を聞いてもらう時、気持ちを聞いてもらうと落ち着くものです。気持ちが落ち着くと何とかやってみようと思えるものですので、聞きながら折り合いを付けていく感じです。

こうして、介護が必要になっても施設でお世話になることができましたので、最後まで優しい娘でいられました。もし、私が介護も全面的に行っていたら精神的にも肉体的にも疲れて余裕がなくなり、優しい言葉なんてかけられなかったと思います。

話し合いには時間が必要ですので、結婚を考える時は、親の介護のことも話し合っておきます。身体が元気な時から話し合っておくと、冷静に考えることもできますので。

いざ、入院となった時点で介護はプロにお任せしたいと思っても直ぐに入所できませんので、先のことだと思わず、話合いながら、施設を調べておくとお互いに安心できます。

安心できると、婚活に集中することができます。