1.孤独を感じて「結婚したい」と思った時は、自分の孤独を知ることから

 

【孤独を調べてみると】

「自分がひとりである」と感じる心理状態を孤独という。「孤独感には自己疎外・自己拒否からくる孤独と、実存的孤独がある」ということでした。(クラーク・ムスターカスより)出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

単に孤独(自分ひとりの状態)というのと、孤独感(自己疎外・自己拒否を感じることからくる孤独)とは、全く違っていると思います。

本来、人は孤独なもの。私がいてあなたがいるというようにそれぞれ分離していますので、血縁関係である親子であっても思いや考え方が違っていて当たり前です。全く同じ人はいないですし、似たタイプの人がいても、同じように感じるのかというとやはり感覚は違いますよね。

「そんなものかぁ」と思えると、孤独の感じ方は違ってきます。

休日など自分ひとりの時間が十分にあり、自分の好きなように好きなことができる贅沢な時間だと思えると、孤独は楽しいものになります。(今の私は、こんな感じです)

一般的には「孤独だなぁ」という時は、「ひとりで寂しいなぁ」「ひとりは虚しいなぁ」「誰も分かってもらえないなぁ」などの感情が潜んでいると思います。この感情を大切に包んであげたいので、まず自分は今どんな感情を感じているのかなぁと感じてあげて下さいね。

私の場合、以前は強く孤独を感じていましたが、その時は、皆なといても感覚が違っていてわかってもらえない感じがしたり、幼少期から人に合わせることを身に付けちゃったので、合わせ過ぎて自分の感覚がわかんなくなり、皆なといても「寂しいな」と感じたりしていました。

皆なと一緒にいるのにも関わらず孤独を感じる場合や、皆なと一緒にいる時はワイワイと楽しいけど、ひとりになるとドッと押し寄せてくる孤独があったり、その時々でも違ったりしますよね。

 

2.孤独はネガティブなものだけではない

 

孤独はネガティブなものだけでなく、先程の今の私のような楽しい感覚もあったり、ドイツの哲学者マックス・シュテルナーという哲学者(お堅いお話ですが)は、「孤独は、知恵の最善の乳母である」と言っています。

つまり、孤独だと、自分の内面に向き合うことになるので、人間の成長につながる必要なことでもあるというわけなんですね。

人は孤独状態において、自分の存在について考える機会になり、その結果、創造性や想像力につながります。創造性というと堅苦しくなりますが、孤独状態では気持ちや感覚は集中的に内に向きますので「アッ!こうしよう」「アッ!こうすればいいやぁ」など、一種の閃きが生まれることもあります。

孤独は決してネガティブではありませんね。

とは言え、あの誰にもわかってもらえない、寂しい感じは早く脱したいものです。

以前は、誰かにわかってもらおうと必死になって伝えようとすればするほど、「わかってもらえなーい」となり、諦めるというパターンでした。

親や友人にわかってもらえないので、次は異性に求めて結婚したいと思った時は「ちょっと待って」と、寂しさを埋めたくなる孤独を一旦を整理してみます。

 

3.孤独を整理するには

 

本来人は、分離していますので(当たり前ですが)、自分自身の孤独の感覚を味わってみます。「くーっ寂しい!」「わかってもらえなくて、悔しいーー」「無視されたよーー、虚しいーー」いろいろあると思います。

その感覚を感じている時に、身体も何かしら反応していると思います。肩が重いとか、肩が張っているとか、首がつっぱているとか、などなど、私の場合は、肩から首が重い感覚になります。

感情を感じている場面は、思い出さなくてもいいのですが、浮かんでくるかもしれません。浮かんできても身体の反応の方に気持ちを向けて自分の一部分と感じるまで、さりげなく注意を向けて行きます。

やがて受け入れることができると、スーッと抜けていく感じがし癒されていきます。身体の反応に気持ちを向けることで、エネルギーが注入されていくからなんです。

自分で癒すことができると、自分で自家発電するようなもの、人に供給してもらう必要がないのは、強みになります。

誰かに埋めてもらうために、結婚したいなと思い結婚した場合、だいたい当てが外れます。自分のなかで感じている孤独は、自分のなかで癒すに限ります。

また、原因を追究する必要もありませんので、単純に「孤独を感じているなぁ」と、自分の感覚を大切にして体の反応に注意を向けていくだけでいいんです。そこには「自分はダメだなぁ」といったような振り返りは必要ありません。

自分を責めないで、自分の感覚を自分らしく自分のまま感じることができるようになるとそこから解放へとつながっていきます。

ポイントは、「誰々さんは、明るく元気だなぁ」など人と比べることなく、自分の感覚だけを実感することです。

どうしても「孤独」の裏には、誰にもわかってもらえないという感覚があると思います。

幼少期に親に認められた感覚がない人、またはその感覚が少なかった人は、どうすれば認めてもらえるんだろう、どうすれば誉めてもらえるんだろうと親のご機嫌を伺い必死でしたよね。

寂しいという感情や孤独といった感情も大切な自分の感覚です。この感覚と向き合って癒すことができれば、人に頼らなくても人に認めてもらわなくても自分でどんどん楽しくなっていきます。

次に、どちらも大切な感覚なのですが「不快」な感覚より「心地よい感覚、快」の方がいいと思うんです。ですよね。(笑)

それには、自分にとって不快だなぁと思うことは、どんどん減らしていき、いずれは止めていきます。自分にとって、楽しいことや心地よいことだけに集中していきます。

ごく当たり前のことを言ってるだけなのですが、孤独を強く感じる人は何が自分にとって「心地よい感覚」なのか、自分を蔑ろにしてきたのでわかんなくなっちゃうことが多いです。

「心地よい感覚」がわからなくなっている時は、自分が不快だと感じることをドンドン止めていきます。不快なことを止めていくと、少しずつ自分の「心地よい感覚」が感じ取れるようになっていきます。自分にとって「心地よいと感じることだけやろう」と決めちゃいます。

「そんな生き方をしたら暴落しちゃう」と思うのは、昭和の時代のエネルギーの為せる業なんです。

今の時代のエネルギー背景は、努力をするのではなく、軽い感覚で取り組んだ方が上手くいく時代なんです。「地の時代」から「風の時代」に移行していると言われています。

楽しいことや心地よいことを選択して生きていくと、エネルギーもパワーアップしていきます。

楽しくなると、人とのコミュニケーションも楽しくてさらに取りやすくなります。「うーん、それいいね!」と自然に思えて「孤独は何処へ」と徐々に孤独感も減っていきます。

自分の「心地い良い」感覚を取り戻してから結婚相手を見ていくと、相手に寂しさを埋めてもらわなくてもいいので、相手にあわせる必要もなくなり「この人好き」「この人ちょっと違うかも」と「合う、合わない」がハッキリしていきます。婚活にも有効なわけですね。

自分の寂しさを癒して「心地い良い」感覚を取り戻して、自分に合ったお相手と結婚して下さいね。