前回のブログで合わないなと感じる人は、意味がある場合のお話をさせていただきました。

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「意味があるので焦らず見ていきましょう」と言っても職場では、そう簡単にはいきません。

仕事で問題が起きた時、上司とは合わないので「距離を置いて報告しないでおこう」なんて(笑!)問題はより大きくなって収拾がつかなくなってしまいます。

その時は、合う合わない人間関係を見るのではなく、仕事に向けての優先順位が必要です。

優先順位からすると期限が近い仕事から、となるとこの問題は自分の決定領域を超えているので、「上司に報告する必要があるな。ああー、怒鳴られるだろうな、嫌だよな」と思いますよね。

ここで二等辺三角形をイメージして下さい。

何?二等辺三角形???」と、思われたのではないでしょうか?

二等辺三角形の底辺の線つながりを人とのつながり、その先に同じ方向である頂角に向かって線が伸びていると捉えて下さい。

人とのつながりである人間関係は短く、お互いに同じ方向を向いている頂角の点までの線を仕事の方向性と捉えると、仕事の「パフォーマンス」はアップします。相性が合う合わないということよりも、目的に向かって何が優先されるのか?という思考に入ります。

人間関係に気持ちが向き過ぎて、目的である頂角の先を見失うと「嫌われないように」と評価を気にする思考に入ってしまいます。

人間関係を底辺(低いという意味ではなく、エネルギーを注ぐウエイトを少なく)に持ってくるのは、寂しいです。「ほんと、そうですね」

ここで、社会背景を見直す必要が出てきました。現在は変化がとても速く、時間に追われています。PC、インターネットの普及で、便利になると同時に情報量が凄いですね。あれもこれも考えることで一杯です。

昭和の時代のようにいい大学へ行きいい会社に入り、真面目に仕事をすれば年功序列でお給料もアップという時代は、残念ながら過去になってしまいました。今は自分で優先順位を考えて、周りの状況を見ながら自分の考えをしっかりと持つ時代です。

昭和の影響を受け継いでいる、親御さんも多いのではないでしょうか?

私は、朝ドラのフアンで毎回見させていただいています。見ていらっしゃる方は、お感じになっていると思いますが、昭和初期が背景になっていることが多く、職場での人間関係も家族のように深く関わりますよね。

今は、寂しいですが職場では人間関係を重視する余裕がありませんやるべきことの優先順位をつける時代です。人間関係が上手な方は、短い時間に思いやりを持って関われる方もいらっしゃいます。少しの時間に思いやりとユーモアを交えてバッチリと関係性を築き、次の瞬間「あの件だけど」と、優先順位を考え仕事の話に切り替えができる人は「あいつ、できるな」という印象だと思います。

二等辺三角形の短い底辺(エネルギーを少なめに注ぐ)の人間関係の線は切れておらず、その先の頂角の点を見て線を繋げていく。頂角に集中していると、上司に怒鳴られる予測がつく時にも自分の軸がブレずに「何が必要か?」と考える思考が働いていきます。相手に否定された時は、人格否定ではなく不具合が起きた行動の一部分です。そのことをどうか忘れないで下さいね。

現在の職場での人間関係のイメージです。