1.母娘関係は、支配から自由になること

 

現在私は結婚20年目に入り、毎日楽しく過ごしていますが、40歳位までは生き辛い人生でした。一番悩んだのが母娘関係です。その頃はカウンセリングを受けながら、同時にカウンセリングの勉強もしていました。

カウンセリングを学んでいくと今まで母親との距離間が近く共依存関係であったことが見えてきます。(私の場合、母との共依存関係は、母の愚痴を聞きそれを私が何とか解決して助けにならないと、といったものでした。親子でも別々の人生を歩んでいるのですから、助けになれることは限られており、話を聞いてもあまり動かないのが適切なんですよね~)

カウンセリングでは、状況や状態はよく見えてきますので、共依存関係にある母親と距離を取る必要があるということは理解できるのですが、これが非常に難しいです。距離を置くことで罪悪感が湧いてくるからなんです。

心理的にしんどいのですが、自分の人生を生きることは大切だとカウンセリングから学び、可能な範囲で母とは距離をとっていました。

その後、FAP療法との出会いで生き辛い人生から楽しい人生へと変わったきっかけになりました。

楽しい毎日を過ごせるようになると、人間関係も婚活も楽しく行えるようになると思います。(^^)

FAP療法は「無意識さん」にアプローチしていきますので「自分で何とかしなくっちゃ」とあれこれ考える必要がなく私には合っていました。

FAP療法で、罪悪感もかなり楽になり感動的でした。

この療法を学びたくなり、FAP療法を受けながら、同時に受講もしていきました。

FAP療法の概念の一つに「支配者さん」という考え方があります。この考え方を取り入れてみると母との距離が取りやすくなりました。

私が悩んできた「母娘関係」は言い換えると「支配する、支配される関係」で悩んでいたと言えます。

2.FAP療法、3つのタイプ

 

FAP療法では、人は3つのタイプに分類され、これは生まれながらに持っていて変わらないタイプのものだと考えます。つまり性格分類ではないのです。性格は育った環境の影響を強く受けますので、その人本来の「素の部分」とは言いえないことが多くあります。

FAP療法での3つのタイプは、「支配者」「虚無の人」「光の人」です。

「支配者さん」の特徴⇒『神の愛を演じる人』(演じるというのがポイントですが「支配者」さんは、演じているのではなく真実の愛だという感覚だと思います)

私の場合、母は私のことを心配して不安になることがよくありましたが、この心配を愛だと思っていたようです。この心配はネガティブな感情なので、娘には重たく感じその重さで動けなくなる状態を「支配されている」と見ていきます。

「虚無の人」の特徴⇒『本来、全てがつながっている。もともとは皆な一体という感覚で一人一人の隔てがない』

私は、子供の頃から人間関係に悩んでいましたので、その悩みを一言でいうと「虚無の人」の特徴そのもので、人との一体感を求めているのですが全く得られずに悩んでいました。まさしく「これこれ」と思いました。

「光の人」の特徴⇒『神の意志に任せて生きる人』多くいらっしゃらないそうです。(ご興味のおありの方は、著者 大嶋信頼先生「支配されちゃう人たち」に詳しく書かれています)

「虚無の人」や「光の人」が「支配者さん」に支配されちゃう人生だとかなり生き辛くなっていきます。

支配されている時は、何か自由に発言できないし自由になれない感覚はあるのですが、それが支配だと気づかないまま過ごすことが多いです。

(支配されている?と感じてもケースバイケースで、支配的なタイプの人が全て「支配者さん」とは言い切れないのですが)

この3つのタイプ分けは、何だか怪しい?と思う人もいらっしゃると思います。しかし、一歩引いて俯瞰して人間関係を見ることができ、自由になれない関係性がある場合、大助かりの概念です。

「支配者」というグループで「支配者さん」は、その役割で人生を生きていると思うと距離を置きやすくなり、距離をおいても罪悪感に潰されることがなくなるからです。気持ちが楽になると、自然と相手に対して尊敬と感謝の気持ちが現れてくるので、人間関係がよくなりますよ。(ナラティブアプローチの中の今までの考え方とは違った別のストーリーを描くオルタナティブストーリーになります)

関係性が難しい人間関係は、自分の心に聞きながら(「心に聞く」聞き方はこちら)自分にピッタリ合った距離の取り方を掴み自由になってくださいね。