自分らしい人生を生きるためには

 

「自分の感覚を取り戻す」ことから始めます。自分の感覚を取り戻すってどういうことなんだろう?と思いますよね。自分の感覚だと思っていても、人や周りに合わせる習慣が身に染みていると、人に合わせていることが自分の感覚だという錯覚に陥ってしまいます。

生きやすい人生のために、まずは自分の感覚を取り戻すことが必須条件のように思っています。

私はFAP療法に出会うまでは、ネガティブな感覚や自分をダメ出しする感覚を自分の感覚だと思っていました。

不安や苛立ち、焦りや怒り、もちろん自分の感覚ではあるのですが、自分の感覚であれば恒常性の働きがありますので、一晩眠れば落ち着いてきたりするものなんです。

身体の恒常性は、生命の維持のために行われている本能の働きで、身体の内部環境を一定の状態に維持しようとうとする生体機能のことです。風をひいて熱が出たなら、発汗作用で熱を下げようとしてくれます。

心における恒常性は、真ん中に戻そうとする働きで、例えば「元気」というポジティブさが生まれると、気分の高まりを落ち着かせるために「ゆううつ」というネガティブさが生まれて中和するというものです。

逆に不安があれば不安を緩めようとする働きがあるので、時間の経過と共に、不安が解消されていくはずなんです。

日頃は意識せず、無意識的に行われています。

恒常性の働きから、解決していないことがあれば、何からやろうかとか、このまま様子を見ておくのかなど、何かしらの答えが浮かび中和し落ち着かせてくれるものです。

一晩眠っても落ち着かず、モヤモヤとした感情が収まらない時は、自分の感覚ではない場合が非常に多いです。

例えば、私の場合、母親の不安をもらって自分の感覚だと思い、何とかしようと思い悩み続けていました。自分の感覚ではないので、何もできず何も解決しないためモヤモヤから解放されなかったんです。

 

母の感覚を自分の感覚だと思っていたのは何故なのか

 

何故、自分の感覚だと思っているものが母親の感覚なのかというと、ミラーニューロンで脳が繋がっていて、母親を見ているだけで母親の不安が伝わってくるという脳の働きからなのです。

ミラーニューロンとは、相手の行動を見て、自分自身までも同じ行動を取っているかのように反応する、人間の脳内の神経細胞の一つです。イタリアのジャコモ・リッツォラッティらによって1996年に発見されました。

相手の動作や仕草を見ているだけで、相手の動作と同じ脳の反応が自分の脳にも現れてきます。身近な母親の不安を同じように感じるというわけなんです。

感情と身体は繋がっていますので、不安を感じている時は、身体も強張ったり表情は硬くなったりします。母の動作や表情を見ていて私にもその不安が伝わり影響を受けていたと言うことです。

FAP療法で「心に聞く」という方法があります。心の本音のような感覚で「無意識さん」にアクセスして聞いていき、自分の感覚なのか母親や他者の感覚なのかを聞いていきます。

ミラーニューロンの働きも無意識的に伝わってくるものなので、無意識さんへとアクセスする必要があります。

「心に聞く」という方法で、不安やネガティブな感情は自分の感覚かを尋ねてみると、私の場合、大体母親の感覚であることに気づきました。

子どもの頃から、母親の苛立ちや不安な様子を見ていたので、自分も不安になりその感覚が自分のものだと思い込んでいたんですね。

自分の感覚に焦点を当てて、自分の感覚を取り戻していき、自分の快・不快を感じて、快を大切にして生きてみる。すると、心が安定していくので、人にも優しくなれて人間関係も案外上手くいくみたいですよ。

 

自分の感覚を取り戻したら「こひしたふわよ」で選択します

 

自分の感覚を取り戻したら、次はより楽しく生きたいですよね。そのヒントは、ズバリ「こひしたふわよ」で選択して生きることなんです。自分にとって楽しいこと、しっくりくることだけを選択して生きるという至ってシンプルなことでいいんです。

スピリチュアルカウンセラーの並木良和さんのお言葉で、これからの時代のキーワードは「こひしたふわよ」だよと仰っています。

どういう意味なのかをお伝えすると

こ・・・心地良い
ひ・・・惹かれる
し・・・しっくりくる
た・・・楽しい
ふ・・・腑に落ちる
わ・・・ワクワクする
よ・・・喜びを感じる

心に聞きながら自分の内面を知り、落ち着いてきたところで「こひしたふわよ」を選択していきます。落ち着いていると「こひしたふわよ」の感覚を感じて選択したくなりますよ。「こひしたふわよ」は、自分の快の感覚に従って生きる時の指標になる強い味方です。