1.自分が思う人生を生きるヒントは「人生脚本」それってなーに?

ISA
ISA
人間関係、お仕事など、自分の思う人生を生きれている?
不満があるわけじゃないんだけど、どこか自分らしい
自分の人生を生きているって感じはしないんだよね
内気な女の子
内気な女の子
ISA
ISA
うんうん、わかる気がするよ。以前の私だったら内気ちゃんのような感じだったんだ。
今だとね「自分らしい自分の人生を生きているよ」って答えられるんだ
えーー、いいな。何かきっかけってあったの?
内気な女の子
内気な女の子
ISA
ISA
私もかなり内気でコミュニケーションが苦手だったから、なんでだろうって思って、無意識が関係する幼少期を振り返ることがよくあるの。それで「人生脚本」を知ったのよ。
「人生脚本」ってなんなの?
内気な女の子
内気な女の子
ISA
ISA
「人生脚本」って、人生をドラマのように見立てた
脚本のようなもので、自分で決めて描いているのよ。

 

人生脚本は、交流分析という心理療法「自分と他者のコミュニケーションの取り方を分析し、人間関係をスムーズに改善していく方法」( 創始者  アメリカの精神科医エリック・バーン氏、著者 杉田峰康氏 参照)があり、その中で人生をドラマだという仮説を立てています。この人生ドラマには脚本のようなものがあり、人は、その脚本通りに演じて生きているというものです。

人生脚本はだいたい5~6才位までには描き終えているとされています。つまり、両親の影響を大きく受けると考えられる幼少期に、環境に応じて自分にとって最善と感じられる脚本を無意識に完成させてしまうのです。

環境に応じてほぼ無意識で描いていくものなので、完成した脚本が自分にとって好ましくない場合もあります。自分にとって好ましくない脚本であれば、その拘束のようなものを外して、好ましい人生脚本へと描き替えていく必要があります。

 

へー、そうなんだ。で、どんな「人生脚本」で、どう描き直したの?
内気な女の子
内気な女の子
ISA
ISA
そうね。私は、母親との関係がとっても強かったのね。だから、母親に好かれるために、母親に従順になることを選択したみたいなのよね。具体的には「成長するな」なのよ。否定的な「人生脚本」って生き辛そうでしょう。「成長するな」という「人生脚本」を手放し、自分のペースで「成長していこう」に描き変わったのかなと思うのよ。
そうなんだね。
内気な女の子
内気な女の子

2.環境に適応するために、必要な「人生脚本」を無意識に選択する

 

引っ込み思案の私も5才頃までは、天真爛漫でした。母親は、いつも怒っているような表情で近づきにくい存在でしたので、10才上の姉によく遊んでもらっていました。その姉と楽しく遊んでいると、母親の機嫌はより悪くなり無表情になります。

なぜなら、可愛がってくれた姉たちは、母親が違う異母姉妹だったからなんです。

子供の頃、母はなぜお姉ちゃんたちと距離を置いているのだろうと思うものの詳しい事情は分かりません。ただお姉ちゃんたちといると楽しいので、お姉ちゃんの部屋に入り浸っていました。

大人になれば「母は、寂しかったのだろうな」ということを理解できますが、子供の頃は理解できません。そんなある日、突然母が私を置いて実家に戻ったのです。何日かして戻ってきてくれましたが、その時の寂しさは今もよく覚えています。大人になって聞いてみると、父との離婚を考えて実家に戻ったのだそうです。

子供なりに感じるもので、見捨てられたと思いました。

その時「天真爛漫に好きに行動してはいけない。母親の言うことをちゃんと聞かないと見捨てられる」と思ったのです。母が実家から戻ってからは、見捨てられる不安や怯えから、とても従順な子どもになったことを覚えています。

また、母は私が何か一つずつ覚えたり、できるようになっても全く喜ばないため、私の「人生脚本は、成長するな」を選択したようです。「成長し自立して、何でも自分でできるようになるよりも母の傍で助けにならなければ」という「人生脚本」です。

それで、成長するなという「人生脚本」なのね。
内気な女の子
内気な女の子
ISA
ISA
幼少期に選んだ「人生脚本」は、その時は
一番ベストの選択だったのよ。

幼少期の頃は、母に見捨てられると生きていけないと思うのは自然なことで、その時に「母の言うことは絶対に聞かないといけない」と思ったのです。環境の中で適応して生きていくためには、必要だったのです。

問題は、大人になり母の助けが必要なくなったにも関わらず、切り替えることができないことなんですよね。

3.ネガティブな「人生脚本」を見つけるためのヒントは「禁止令」

ISA
ISA
私の「人生脚本」である「成長してはいけない」という人生はつまらないでしょう。だから、その時に決めたにしても「描き変えることができるんだよ」ってことを知り、描き変えていくのよ。
それそれ、どうやって描き変えるの?
内気な女の子
内気な女の子
ISA
ISA
まずは、自分はどんな「人生脚本」を選択しているのか
ということを振り返ってみてね。ポイントは「禁止令」

私たちは、親との関わりからメッセージを受け取るのですが、言葉がまだ不十分な幼少期では、態度や雰囲気からメッセージを受け取ることが多いのです。

交流分析では、否定的で子どもの行動を制御してしまうメッセージを「禁止令」と言います。私の場合でいうと、自分でできるようになっても母は「あっ、そう⤵」と喜ばない様子でしたので(母は、ストレスから余裕がないためで悪気はありません)できるようになってはいけないんだと思ってしまいました。

この「禁止令」には、様々なパターンがあります。いくつかのパターンを参考のために書き出しておきますので、思い当たるものがないかチェックしてみて下さいね。

【禁止令】

(1)存在してはならない

乳幼児期から、拒絶、虐待、存在無視、あるいは、両親の不和の原因が子ども側にあるような言動などから「存在してはならない」と言ったメッセージが養育者側から発信されて受け取ってしまう。

一般的にこのメッセージを受け取ると悲哀感や絶望感などの陰があったり、自分が他者にとって邪魔になると心の奥で感じ、相手との一体感が持てなくなってしまう。私は、この「禁止令」の影響も受けていました。

(2)男(女)であってはいけない

男:父親不在で男の子らしい遊びなどを通じて、男性的な役割を自然な形で、身に付けていく機会がなかった場合、大人になっても母親依存の感情が潜んでしまったり、異性との関係で、受け身的になってしまうなどの影響に現れることがあります。

女:親が長男を望むあまり、幼児期に「女の子でがっかりしたよ」とか「女はいつも損をするよ」と聞かされて育った場合など、勝気すぎて男性と闘争的な関係になりやすかったりする傾向があります。

(3)子どもであるな

子どものように楽しんではいけない。

両親、あるいはどちらかが人生の楽しみを怠惰と見なしたり、他人に頼ることのない超自立的な親からの影響を受け、楽しむことが罪のように教えられてしまう場合。

仕事中毒や自己犠牲といった生き方をしてしまうことが多い。児童期では、勉強ばかりして休み時間が落ち着かなくなったりする傾向もあったりします。

(4)成長してはいけない

大人になることを拒むピーター・パン。特別扱いを期待したり、依頼心が強くなってしまう。何年も留年を重ねたり社会人になる行動が取れなかったりする。母子密着が強く過保護・過干渉が見られることが多い。母子一体という思い込みができてしまう。

成長過程における親の拒絶などによる愛情喪失から、この事実に耐えられず幻想のなかで母子一体感を存続させようとしてしまいます。大人になっても母子一体感の幻想を無意識的に存続させようとし、周囲に合わせ過ぎてしまう。

(5)成功してはいけない

「あなたは何をやってもダメね」「肝心なところで必ず失敗する」などの「禁止令」を受けて、大人になった時に自己破壊的な人生を送っちゃう。世間的に知られる業績を上げながら、女性関係がもとで全てを棒に振ってしまうなど。

他者からすると「ええー、何で?」と思うけれど、「禁止令」が入っているとやっちゃうのかなぁと思います。

(6)実行してはいけない

この「禁止令」は、親の「・・・できない」というメッセージが考えられてきます。「忙しくって食事の用意ができない」とか「遊んであげたいけど、用事があってできない」など、親が「しない」のに「できない」といった表現を使う場合。

影響としては、人生の重要な局面に立つ時、決断実行ができなかったり、新しい技術に接しても旧体制から抜け出せず、取り残されてしまったりするなど。

(7)重要な人物になってはいけない

「お前は子どもだから黙っていなさい」といつも自己主張を禁じられた場合、優秀な頭脳を持ちながら、劣等感に悩む。児童期には自意識過剰になってしまい、自信が持てなかったり、失敗を恐れて頭角を表せなかったり、仲間の手先になってしまったり。

他にもありますが7つ挙げてみました。それぞれ入り混じったりしながら、影響を受けているのかと思います。見当たらない場合は、親からの否定的な「言葉や態度」から感じ取ったものを想像してみて下さいね。

そういえば、何となく「禁止令のメッセージを受け取ったかな」と感じたら、この「禁止令」がきっかけとなり、その環境の中で生きていくための「人生脚本」を描いたと考えられるのです。

さらに、その「人生脚本」からコミュニケーションの基本を身に付け、その人生を生きてきたという仮設が成り立ちます。

へー、知らない間に親からこれらのメッセージを
受け取ってしまうことがあるのね。
内気な女の子
内気な女の子
ISA
ISA
そうなのよね。もちろん、皆なじゃないよ。特にネガティブな考えだとわかっていても人生どうしてもネガティブに考えてしまう場合は、「禁止令」の影響を受けているのかもしれないね。

無意識に受け取ってしまったメッセージだから、まずは知ることが大事なのよ。

 

4.「人生脚本」を知り、自分が望む「人生脚本」に描き変えていく

じゃぁ、知った次には?
内気な女の子
内気な女の子
ISA
ISA
無意識に選択したものだから無意識さんの
力を使うとよさそうよ。

お伝えしておく必要があるのは、親は、子育ての不安から子どもが成長してこの先どうなるの?といういろんな不安や思いが重なり親なりの事情があることなので、もし、禁止令に気付いたとしても、親を恨むのではなく脚本を描き変えていくことを優先して下さいね。

私の場合は、「成長するな」というメッセージから幼少期のトラウマが大きく関係していたので、FAP療法を受けて「トラウマさん」の解消を行っていきました。

無意識に「母親のいうことは絶対」と思ってしまうことから母親と似た関係性を築いて、自分の考えを言えず「はい」と言ってしまっていました。FAP療法でいう「トラウマさんの再上演」です

「母親のいうことは絶対」や「私は、ダメな子」という「トラウマさん」を解消していくことで「人生脚本」が見えてきました。見えてくることで、自分が生きたい人生を描いていくことができます。

母親の支配から自由になることで「成長していこう」という「人生脚本」に描き変えることにつながったわけなんです。

このFAP療法では、自分の「心に聞く」という無意識さんを活性化する聞き方もあります。

「ネガティブな人生脚本」がきっかけとなり、幼少期の心の傷のようなトラウマさんを解消することでも無意識さんは活性化されていきます。

【自分でできるFAP療法もありますので、ご興味がおありの方は 著者 大嶋信頼先生の「本当の私よ、こんにちは」という書籍をご覧になって下さい。詳しく方法がご紹介されております】               

無意識さんを活性化させていくと、自分の思う
「人生脚本」に描き変えることができるのね。
内気な女の子
内気な女の子
ISA
ISA
そうなのよ。内気ちゃんも楽しい
「人生脚本」にしてね。

「人生脚本」は無意識に選択したものなので、無意識さんをどんどん活性化させて、ぜひ愛に満ちた「人生脚本」に描き換え思うままの人生を生きてみて下さいね。